CSS Nite LP, Disk 24「インハウスSEO」に行ってきた時のノート(後半)
この記事の後半記事です。
CSS Nite LP, Disk 24「インハウスSEO」@2012.9.22.ベルサール神田
他の人のまとめ
http://www.baka-ke.com/2012/09/23/css-nite-lp-disk-24-inhouse-seo/
#cssnitelp24
Googleの最新動向から見るSEO会社の使い方
~ペナルティ・アラートへの対応とインハウスSEOにおけるSEO会社を使うポイント~
木村賢(CA)
インハウスSEOの課題解決のためのSEO会社の使い方
■インハウスとSEO会社それぞれに得意不得意がある
→いいとこどりをしては?
■インハウスとSEO会社の比較
インハウスは工数をかけないほうがやりやすい。
■多くの悩みは人・物・金・情報に分類できる
→悩みはいろいろ。
→アンケート結果をもとにインハウスSEOの悩み解決していく。
悩み解決
■悩み1 リンクペナルティ&警告
□”警告”とは
不自然なリンクに対してGoogleから送られてくる
→受信後1〜2週間でランクダウンすることが多い
□"注意"の場合もある
警告よりはソフト。不自然なリンクが見つかった場合に送られてくる。リンクが無効化されている可能性が高い。
□その他のメッセージ
・リンク用途の低品質サイトにも警告がくる。
・特定サイトの低品質なサテライトサイトにも
・オールドドメインで地雷を踏んだパターン(前の持ち主が問題あることをしていた場合)
□リンクペナルティにも数パターンある
・警告されると1〜2週間でランク圏外(200位以下)に落ちる
・警告受信後2週間程度で上下動しながらランクダウン
□リンクペナルティとは
リンクペナルティの特徴
・最新さリクエストでしか基本ランクは回復しない
・人口リンクは外すしかない
・手動で行われるペナルティである
・基本的に警告文が送られてくる
□ペナルティリカバリについて
合格メッセージがくると合格
□ペナルティリカバリのメッセージパターン(事例)
・全リンク解除後再審査によって合格
・不合格メッセージ
・リンクについてすべて洗い出し、Googleに提示したところ合格(平身低頭になってもなにも変わらない。Googleに”主張”すれば状況は変わるかもしれない)
・再審査リクエストに返事が来なかった時に、催促したら合格。
・警告がきていてもペナルティなしとのパターンもある
・再審査に合格していないのにランク回復したこともある
その他様々なパターンあり
→よくわからないトラブルが沢山ある
→そういうトラブルが起きた時はSEO会社に相談しても良いのでは?
□ペナルティリカバリについての必須事項
・外せる人口リンクはすべて外す
・外せないPay Per Postなども努力する
・再審査リクエストを送る
→自然に解除されるとか、最深さリクエストをすると余計にペナルティを受けるとかいっている会社があるが、嘘!!
→少しでも努力しないとリカバリしない
□リンク購入とリスク
・リンク購入は自己責任で行う
・必ず”外せるリンク”にする
・リンク解除が無料かどうかは必ず確認する(解除しないとペナルティ解除できないので、解除j高額の料金をふっかけてくる会社も)
◎SEO会社の活用法
■リソース不足への活用法
ー SEO会社の人的リソースの活用
・SEO会社は付加価値勝負になっている
・サービスに柔軟性がある会社が多い
ー SEO会社の資産(ツール等)の活用
・SEO会社のツール等を有効活用
■ツール関連での活用法
ー SEO会社のツール例
・ランクチェックツール
・レポート作成ツール
・競合調査ツール
・プロジェクト管理ツール
・ブラックハットリンク調査ツール
・開発費用をクライアントで按分できる。
・インフラを各クライアントで共有できる
→多くのサイトを対象としているからこそ可能に。
需要が多いツールは新規開発のハードルも低い。
■ノウハウに関する活用法
・コンテンツ・制作担当者向け勉強会
・ガイドラインの周知徹底
・ノウハウ共有会
■リンクビルディングへの活用法
・リンク購入(?)
→自己責任で
・リンクベイトコンテンツ作成
■KPI共通化への活用法
□トラフィック重視の提言
・基本はオーガニックからのトラフィック増
・さまざまな立場の人に納得してもらう資料作成
→外部からのほうが説得しやすいこともある
■社内説得への活用法
□資料作成委託
・ターゲット別の資料作成ノウハウ
□根拠データの提供
・ファクトベースでの説得材料の提供
■データ分析情報収集への活用法
□SEO会社の情報網と情報の扱い
・実はSEO会社同士は実は結構仲が良い。
・インプットは大量、アウトプットは厳選
・情報提供自体は無料であることが多い
□SEO会社とデータ分析
・データ取得のためにツールやインフラを整備
・社内外でのデータ分析強化
データ分析とかインハウスでやると大変→必要なとこは外に投げては?
SEO会社の活用法まとめ
・悩み解決中心に使いましょう
・SEO業者に集まる情報を使いましょう
・SEO業者が持つデータを使いましょう
・SEO業者が持つシステムを使いましょう
・SEO業者の人的リソースを使いましょう
→自分たちには解決できない部分・自分たちがやると物凄くコストがかかってしまう部分はSEO会社に任せては?
オーガニックからのトラフィック最大化のためにSEO会社をうまく使うべき!
Q&A
■有料リンク
・・・減ってきている。SEO会社としては需要がある以上提供するが、Googleが掲げるナチュラルリンク(トラフィックがあるリンク)に近づけていく努力はする
■SEO会社を選ぶ基準
・・・検索エンジンの本質(仕組・彼らのビジネス)についての質問に答えられる会社。リスクに関して答えられる。人がいいかどうか。
Ask The SEO's
SEOのプロに聞け!
登壇者
・鈴木 謙一 @suzukik 海外SEO情報ブログ ライター
・Bill Hunt @billhunt もともと大手企業でインハウスSEO行なっており、現在はインハウスSEO向けにコンサルティング
・山田 研一(Gap) @kenyamada 日本GAPのインハウスSEO担当
・田中 樹里(AirAsiaExpedia Japan) @juritanaka AirAsiaExpedia JapanのインハウスSEO担当
Q.自然検索流入からの直帰率が高いと、ランキング影響するのでしょうか?
■鈴木
直帰率そのものがランキングへ影響することはない。ただ、直帰率を上げる要因は見ているはず(ページが重いetc...)
直帰率だけではランキングが様々な要因に左右されやすい。(他社の社員が嫌がらせに直帰したり。また、天気予報サイト等の場合コンテンツが悪くなくても基本ユーザーは直帰する。)
Q.社内でSEOを提案する際に具体的な収益予測も求められます。その場合の効果試算方法にコツがあれば教えてください
■山田
収益予測のコツではないが短期的な収益だけではなく全体をみる必要があり、皆がそういう視点を持てるような風土・教育が必要
そこで結果が出れば収益も出るはず。
■田中
リンクを集める際も、良質なコンテンツを作った場合の被リンク数を有料リンクとして買った場合いくらかかるかを説明して”かわした”(笑)
■三澤
現状の順位を調べ、想定CTR等データを分析して、正当に数値を出す
■Bill
数字で出すとしたら、このキーワードでどれだけのトラフィックを生むかを考え、ランキングと照らしあわせて算出する(?)
Q.マットカッツ氏の発言の信憑性はどの程度あるのでしょうか? また、普段どのようにしてSEOの情報を得ていますか?
■Bill
一般的にはマットのコメントは信憑性ある。コメントを出して何日か経ってフォローのコメントを出す場合もあるが、それは最初のコメントによってSEO業界がパニックになってしまったことを受けてフォローをしているだけであって反対のことを言っているわけではない。ただマットの意見を鵜呑みにせず、実際どうなのかを考えるのが大事。
■鈴木
Billと同じく信頼はできると思う。皆が過敏に反応するから、あえてはっきりとしたことを言わないようにしている気がする。特にアルゴリズム関係ははっきりと言わない。ツール等に関しては正しいことを正直に言っている。
他には”マイリ氏/ジョンミラー氏ピエール氏(?)”の発言が信頼できる
Q.グループ内リンクと自作自演リンクの境界はあるのでしょうか?もしあるとするなら、自作自演リンクと思われないために、気をつけることはありますか?
■鈴木
ぐるなびのフッターリンクはきれいにできている。
自作自演リンクに見えないようにするには・・・そもそもそのリンクが必要かどうか考える必要がある
必要なリンクかどうかの基準・・・ノーフォロー属性をつけてもリンクを貼るかどうか。
■山田
インハウスなら内部リンクはほぼ必ず貼る。
Q.普段SEOでどんなKPIを設定していますか?
それはどんなツールを使ってトラッキングしていますか?経営陣へ報告する際のポイントは?
■三澤
場合にもよる
ベンチマークを使って自分たちの位置を評価する。
インデックス・CTR・特定キーワード・ブランド名の流入シェア等様々な指標を用いる。
ツール GINZA Metrics
経営陣はSEOのことをわからないので、図を使ってシンプルに伝える。経営陣に説明するのはトラフィック・オーガニック経由のコンバージョン・オーガニック経由の売上
■田中
オーダー数しか気にしていない。流入数も重視していない。
ツールは社内で作っているツール
■山田
売上・費用対効果
最終的には何をやってもこの部分につながっていかなくてはいけない。
個人的には全体からの売上の比率をみることで、SEOがどれくらい売上に貢献しているのかを見るのが面白い。流入キーワードの動きも見ていて面白い。
■Bill
目的を考えて、その目的に見合ったKPIを設定する必要がある。
実際のビジネス上にどういう効果があるか。サイトを運営する意味がどこにあるかを考えると見えてくるものがある
KPI・・・サイトのゴールの一歩前にある指標
Q.米国のSEOトレンドから予測して、今後日本でも流行る可能性があるSEOソリューションを教えて下さい。
■Bill
アメリカ市場で注目を集めているのはソーシャルがSEOに与える影響。
グラウド・ブライトエッジ・コンダクター 等のツールが良い。ただそれよりもソーシャルチームとの連携画才遊泳ん
bloomreachは気をつけて使う必要がある。
アメリカのトレンドとして、キーワードの調査(このキーワードで検索した人は何を求めているのか)が重要視されている。bloomreachはこれを調べるようなものだが、キーワードに対応してダイナミックにコンテンツを用意してもそれぞれの要求にちゃと答えられなくなってしまう。
■山田
基本Billと同じ。ツールはradian6もいい。
記録するの大事
アトリビューションを解析するツールはHubSpotがイイ(MKTGENGINEが日本では提供)Googleが売上の様々なところにタッチできることを見れるツール
競合の被リンクも見るべき
OPEN SITE EXPLORER
http://www.opensiteexplorer.org/
http://www.screamingfrog.co.uk/
BingのWebマスターツールは競合の被リンクもみれる
外部リンク獲得のためのコンテンツプランニング
~プランニングを成功させるために重要なたったひとつのこと~
松尾 茂起(Webライダー)
なぜ外部リンクが大事なのか
■外部リンクとはサイトの「人気票」
同じドメイン内の各コンテンツに張られたリンクはそのドメイン全体の力を強化する。
内的SEOはコントロールできるが外的SEOは本来コントロールできない。
→自作自演のリンク構築、リンク販売業者のリンク購入に頼る会社が出てくる
→Googleからの警告がくる
→サイトランキング下落
ではどうやってリンクを集めれば良いのか?
「リンクが張られる」ことについて考える
■Googleが重視しているリンク
・信頼できるサイトからのリンク
・同ジャンルのサイトからのリンク(関連性のあるサイトからのリンク)
■信頼できるリンク=実在している人からのリンク
→ソーシャルメディア(個人ブログ、Q&Aサイト、掲示板、etc、、、)
→今までリンクを張れなかった人たちがリンクを張れる時代
→ソーシャルメディアからリンクを得るためには、リンクを張る人の「心理」を読み取らなくてはいけない
■リンクが生まれる行動には二種類ある
・保存・・・はてブ等
・紹介・・・ブログで紹介、Twitterでつぶやかれる,Favebookでつぶやかれる,Google+、Naverまとめ、Q&Aサイト、、、
■つぶやかれても意味があるのか??
Twitter,Facebookでつぶやかれたリンクはnofollowタグ(<a rel=”nofollow”>)が入ってしまい、リンクが無効である。
・Google+は入っていないため有効
・TwitterAPIを用いた外部サービスにはnofollowが入っていないケースが多い(サービスの設計者次第)
・nofollowタグの有無をチェックするプラグインがあるので利用すべき
紹介(口コミ)されるには理由がある
■自然な紹介につながる3大動機
1,共感願望
・他人に共感してもらうことで、喜怒哀楽を共有したい
・他人に左右されやすい
→流行っていることに敏感でありたい。(ニュース。祭り)
(日本人は皆Yahoo好き)
2.自己顕示欲
・自分のことを見て欲しい
・自分を褒めてほしい
共感願望→自己顕示欲
(診断系コンテンツ大ヒット)
3.自己のブランド強化
・自己のブランドを育てたい
・自己のブランドを下げることはしたくない
共感願望→自己顕示欲→自己のブランド強化
ソーシャルメディアではこれらの心理をベースに紹介される
→紹介する人の気持ちを考えてコンテンツ設計をしよう
紹介(クチコミ)されるコンテンツを考える
■どんなコンテンツが人気なのか
→情報収集すればわかる
→はてブ・NAVERまとめでキーワード検索するとどんな記事が人気なのかがわかる
はてブには「まとめ」タグの記事が多いが、自分でまとめをするのではなく「誰かがまとめたくなる分割された濃いコンテンツ」を作り、まとめてもらえ!(まとめられればリンクが手に入る)
まとまっているコンテンツより、分割されたコンテンツのほうがまとめてもらいやすい場合がある
昨日がたくさんあるアプリより、昨日を特化したアプリの方が、デスクトップをカスタマイズしやすい(最近Bluetoothのオンオフをするだけのアプリが大ヒットした)
これから記事をかくとして、
1. 大阪梅田の飲食店 にするか
2.大阪梅田の激うま飲食店 にするか
3.大阪梅田の激うまラーメン にするか
4.地元民だけが知っている大阪梅田の激うまラーメン
だと4がまとめてもらいやすいはず!
→セグメント(分割)するから個性をより発揮できる
→自社コンテンツを見直し、分割すれば、新たな魅力が生まれるかも!
■同ジャンルのサイトやブログからリンクをもらえるコンテンツ
□業界の情報のハブとなるコンテンツを作る
→業界の情報が集まる「ハブサイト」を運営する(例えばWEBライダーのサイトでは、「追随社長」http://www.tsuizui.com )
ではどんなものを作ればいいのか?
自分のほうがいいインターフェース作れるはず?
□問題提起をする、てデータ提供する
“ツッコミ”を受けるようなコンテンツを作る(例:「都道府県みんなのバストサイズhttp://www.lovecosmetic.jp/set/bustsize_map/index.html )
・人格を増やす
ライバルサイトがリンクを貼りやすくする=相手のブランドを傷つけない(自社のものだと露骨に分からないようにし、競合の担当者の調整等の負担を減らす)
紹介(クチコミ)されるには露出が必要
どんなコンテンツも露出しないと意味がない。
→各ソーシャルメディアの露出の流れを知っておく必要性がある
フォロワー数大きいアカウントで何かをつぶやくとすぐにアクセスが集まる
・Tw・・・匿名ゆえの拡散力=歯止めがかからない=ノリ&祭りの心理
・Fb・・・実名ゆえの抑止力
■Twitterでバズると、はてなブックマークでもバズりやすい
はてブを使ってURLをつぶやく→Twitterで流したURLを自動ブックマーク
されるため、ホッテントリに入るとさらにTweetされ好循環が生まれる。
BUKUMAガールズにとりあげられてもバズる。
■NAVERまとめ
NAVERまとめ、特に注目まとめに入るとPVがかなり伸びる
まとめ作っている人はお金が入るから”本気”でまとめる。
→まとめられる、分割されたコンテンツを作っておくとまとめてもらえるから良い!
NAVERからリンクが沢山きても同じドメインだからリンク数という意味では意味が無いかもしれないが、露出が稼げるのが重要!
G+は人気の投稿がピックアップで紹介される
G+はウェブマスターツールにGoogle+1の分析項目がある
あまり意識しなくて良いのでは?
WEBライダーははFBはほとんどSEO上で重要視していない
どうNAVERでまとめられるか。どうホッテントリに入りTweetされるのかを意識する
まとめ
重要なことは「人を動かす」ということ。
・人々が紹介したいと思わせるようなものを作った方がいい。
・小手先のSEO技術よりも人間心理を知っておいたほうがいい。
「リンクを張るのは人間である」
Q&A
■どうコンテンツを作っていけばいいか
・・・コンテンツを作るのにセンスは必要ない。大事なのは何が流行っているのか分析すること。
自分はコード書けないが書ける人の力を借りている。全部自分の力でやる必要はない。
ニーズを探るのは自分でやり、その後はプロ等に任せる。
一人じゃなくて誰かと話をしてやったほうがいい。
■「人を動かす」はマーケティングに関わる人全員読んだほうがいい!
■1コンテンツ作るのにかかるコスト
・・・Googleカスタム検索エンジンを使った奴は2,3日で出来上がる。そのコンテンツがどれだけの効果を生み出すか試算するの大事。
事例で考えるSEOの力
辻正浩(フリーランス)
nanapiで行ったSEO対策事例をベースに説明
nanapiのSEO事例紹介
■nanapiのSEO
日本最大級のハウツー情報サイトnanapi
リリース日:2009/9/1
月間訪問:1500万超
nanapiの魅力:ある程度品質が担保されたさまざまなジャンルのノウハウが大量に掲載されている
nanapiのビジネスモデル:メインは広告掲載・(一部タイアップ記事)
nanapiは広告ではなくユーザーに支持されるかどうかが何よりも優先されている
■2011年10月 本格的なSEOを開始
目標:より多くのユーザー様にnanapiを知ってもらいたい
■幾つか行ったなかで重要な2つの施策
□無駄なページの検索エンジン認識解除
手始めに様々なサブドメインを使っていたのを統合したらアクセス急増。その後リニューアルにより急増した。
一覧ページのソート順変更や、検索に結びつかない絞込み(1000円以下のみ等)は認識させない。←全てではなく必要に応じて
・当時のnanapiはジャンルが7つ
・ページ送り認識はせいぜい20ページまで
・1ページ20記事を表示
→7ジャンル×20ページ×20記事=2800記事にしか内部リンクを渡せない
(リンクが渡されていないページは検索エンジンは評価しない)
→一部のソート・絞り込みを検索エンジンに解放を続けた。
ベストプラクティスは全てのサイトに適用できるわけではない
→SEOは知識だけではできないある程度の知恵が必要
□徹底的な構造化
「フェイスブック」というワードで2位まで上った
・・・nanapiにはfacebook関連のコンテンツが360ほどある。facebook等は使いづらく、HowToのニーズがあるはずなので、用意した。
構造化・・・すべてのコンテンツを並列に置くのではなく、ヒエラルキー構造に配置する。→評価が集まりやすい
nanapiも以下のように構造化(ヒエラルキー)を意識した。
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ー ◯◯
ー ◯◯
ー ◯◯ ー ◯◯
ー ◯◯ ー ◯◯
ー ◯◯
nanapi ー nanapiweb ー facebook ー FAQ
ー プロフィール
ー ニュースフィードの整理
ー グループの使い方
ー 友達申請キャンセル
ー 退会
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■その他の施策
・テンプレートの修正
・ドメイン統合
・キーワードリサーチ体制
・内部リンクの修正
・テキストライティング関連
・重複コンテンツの解除
・クローラ制御
・早期インデックス施策
・リニューアル時のSEO確認
etc...
カテゴリをしっかり階層分したのはその中でも重要だった。
■辻氏が主動せずに行われた施策
□継続的なコンテンツ増強
1年で記事量は3倍前後に(1万数千→3万数千)
□魅力的な見せ方の追求
・検索結果での訴求を追求(CTR改善シートを作った)
・CMSで書くときにnanapi内での見え方と検索結果での見え方とFBリンクとしての見え方プレビューすることができる。また、CMS上でHTMLtitleとogtitleを分けて書ける。(←ここまでやってるのはnanapiだけでは?)
■SEOの成果
□検索流入数
2011年8月:240万
↓
2012年8月:1059万(4倍強)
□上位100キーワードでの検索流入数合計
2011年8月:41万
↓
2012年8月:180万(4倍強)
□キーワード種類
2011年8月:78万種類
↓
2012年8月:200万種類(2.5倍)
□GoogleAdsenseBlogによると、3ヶ月で広告収益が10倍以上まで向上
nanapのseo成功の要因
■SEO成功の流れ
・ユーザー満足に向けたサイト運営 → サイトの価値の工場を継続
・SEOの価値を全社的に理解 → サイト価値を検索エンジンにも認識させる
・確実な状況把握 → SEOの継続と確度の工場
・爆速!! ー 最初のMTG後数週間でサブドメイン統合実施(MTG終了後、数日〜当日中に修正が完了。MTG中に修正が完了したことも!MTG前に修正が完了していたことも!!)
■SEO担当が貢献できること
■辻氏が行ったこと
・勉強会を実施
ー 同じ方向を向けるように
・簡単で確実な施策から開始
ー まずは成果で信頼を
・成果の共有
ー SEOの価値をご理解いただく
■これは遠い話なのだろうか?
ある程度品質が担保されたさまざまなジャンルのノウハウが大量に掲載されているというのがnanapiの魅力
→特定ジャンルに限定すればnanapi以上になることは可能
事例から考えるインハウスSEOに必要なこと
■ひと通りの知識。経験
□まずは学習
「検索にガンガンヒットさせるSEOの教科書」がおすすめ!ほとんどの人がこの本を挙げるのでは?
□トライ&エラーの環境
・気軽に実践できるWebサイトを持つ
・後から変えられるSEOの施工
■変化を把握
□小さなことも把握
サイトを変更したときの
・表示内容・クリック率
・新しい流入キーワード
・流入数
・(順位)
をチェックする。
■変化を成果につなげる
□把握した情報を活かす
・どのサイト変更がどのような変化に繋がったのか?
・その変化を成果に繋げられないか?
□一人でSEOはできない
他の担当者にネガティブな要求・感想を伝えるのではなく「ここを変えてくれたので、このように良くなった。なので、ここがこうだったら成果に結びついたはず!」というようなポジティブな伝え方をすることでモチベーションが高まる。
■知識と経験を少しづつ経て→小さな変化を把握して→小さな成果に繋げる。
■成果につながった実績を得る→大きな動きを起こす→大きな成果に繋げる
■成功したSEOの力は大きい
ーSEOでできることは色々あるが、メインは集客。集客だけでは何の解決にもならないが、集客さえできればWEBサイトの流れを一歩先に進めることができる。
■SEOのちからはもっと大きくできる。
Q&A
■サブドメインは統合したほうがいいのか?
・・・通常の場合は統合したほうが良い。リンクを受けるコンテンツは本ドメインのほうがいい。サブドメインにリンクがきてもリンクの価値が下がってしまうので大概の場合は本ドメインにまとめたほうがいい。
■テーマが違う事業の場合は?
・・・飲料と自動車などまったく関係ない場合は、分けるべき。
■サブドメインを統合した際のリダイレクトはどうした?
・・・301リダイレクト
■今回の構造はリンク構造の話であって、ディレクトリ構造ではない。
■ユーザーの行動を意識していれば大抵はgoogleはちゃんと認識してくれる。
■IA(インフォメーションアーキテクチャ)上での構造化とSEO上での構造化の違いは?
・・・ほぼ一緒。大抵の場合結びつく。
■デマンドメディアがパンダアップデートで流入を落としたが、nanapiには影響あったか?
・・・デマンドメディアはユーザーにとって価値のない低品質なコンテンツが多かったがnanapiは記事の品質を高く保っていた(ネット上の記事の平均値よりは高い)のでパンダアップデートは心配していなかったし影響もなかった。
■検索エンジンが記事の品質をどう見ているか
・・・サイト単位で見られているので低品質なサイトにひとつだけ高品質な記事があってもサイトの品質は低く見積もられる。”騙す”という観点ではなくユーザー目線に立っていれば検索エンジンは評価してくれる。昔は簡単に検索エンジンを騙せたが今では難しい。
■indexについて
・・・indexを減らす意図でのロボットテキストは一切使っていない。重複コンテンツがマイナス要因になることはないが、色々なワードでリスクが発生する可能性がある。もともと検索エンジンに評価されないページはないものとして扱われた方がいい→ページ削っていく
ちゃんとしたコンテンツを作った上で、それを助けるのがSEO。
SEOチームだけでなく様々な部署とコミュニケーションをとるべき。
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以上!